共鳴を活かして話すと痛くない(声のサロン)

●発声は共鳴

こんにちは、「声のサロン」の齋藤匡章です。

話すとき、共鳴を使っていますか?

発声指導をしていると、

  • しばらく話していると喉が痛くなる
  • 自分の声が好きじゃない
  • 声を張り上げたときの自分の声の感じがイヤ

といったお悩みが寄せられます。

このような方に共通しているのが、「共鳴」を使っておらず、声帯の振動に大きく頼った発声をしていることです。

声は「喉頭原音+共鳴」でできています。

喉頭原音とは、声帯の振動で生じる音のこと。声帯が作る音そのものですね。

そこに共鳴が加わって、私たちの声になるわけです。

この公式からもわかるように、「共鳴」が乏しいまましっかり声を出そうとしたら、おおもとの喉頭原音を大きくするしかありません。

そのためには、どうするか。

声帯を激しく振動させるか、または声帯を強めに閉じて呼気で強引に突破するか、です。

どちらも明らかに声帯に負担がかかりますよね。

本来、声を大きくする(騒がしい場所で声を届かせたり、遠くまで聞こえるように発したりする)には、共鳴の乗せ方に頼るのが良い。

それが共鳴発声法です。

共鳴発声法になっていないと、声帯の振動に頼ることになり、しばらく話したり歌ったりすれば声帯を傷めてしまいます。

そればかりではありません。

声帯の振動がそのまま剥き出しで出るので(共鳴がゼロということはありませんが、上手な共鳴ではないという意味)、なんだか剥き出しの、生っぽい、裸のような声になります。

にぎやかなカフェで離れたところにいる店員さんを呼ぶなど、いつもより声を張り上げたときに「なんか生々しい感じの声になってイヤ」と感じたとしたら、原因は「共鳴不足」です。

そのままの「ありのままの飾らない声」と言えば聞こえはいいですが、言ってみれば服を着ないで人前に出てしまったのだから、飾らないどころかマナー違反ですらあるかもしれません。

声は、共鳴が命です。共鳴のコントロールを身につけましょう。


※声のサロンとは

声のサロンは、社会人のための発声話し方スクール(新潟市)です。

日本発声協会が認定する話し方発声法(共鳴発声法)など、コミュニケーションスキルを習得することができます。

良い話し方の技術を身につけたい方、いつまでも良い声で話したい方、効果的なスピーチやプレゼンテーションをしたり部下を指導したりしたい方のためのレッスンです。

トレーニングにウクレレを使うので、ウクレレ弾き歌いという一生ものの趣味まで手に入ります。なかなかの楽しみですよ。

オンラインで受講できます。ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
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