実体のない言葉がどう脳に効く?(オンライン文章講座)

●言葉はなぜ読み手の意識を変容させるのか

こんにちは、フェルマータで言葉の講座を担当している、齋藤匡章です。

今月は、年に4回のオンライン文章講座「春の講座」がありますね。

※文章講座はオンラインで自宅で受講するレッスンです。

5月28日(土)15:00~です。

お申込みがまだなら、こちらのページのフォームからお手続きください。
   ↓
https://fermata-cafe.com/fer/seasonal/


今回はあらためて「言葉のパワー」を取り上げます。

なぜ言語というメディアには、相手の意識を変える作用があるのでしょうか。

また、どうしたらより効果的に、相手の意識に働きかけることができるのでしょうか。

あなたが発する言葉は、どのように相手の意識(つまり脳)に届き、処理され、影響を及ぼすのか。

こう聞かれて、パッと的確に説明できる人はほとんどいないでしょう。

私たちは言語能力を持つがゆえに、言葉によって良くも悪くも影響を受けます。

良い影響ばかりならいいのですが、良くない影響も受けてしまう性質を、私たちは持っているのです。

仕事に対して、「こうしなければいけない」「こうすべき」のような縛りが自分の中にあって、気づくといっぱいいっぱいになってしまうとしたら、たいていはどこかで見聞きした「言葉」が影響しています。

家での立場や役割についても、同じ。

「○○だから、○○しなければいけない」「○○としてふるまうべき」のような思い込みがあるとしたら、それは呪いのように内側から作用し続けます。

漢字はおもしろいですね。良い作用を及ぼすパワーなら「祝」、良くない作用を与えるのは「呪」、偏が違うだけで両方とも同じように言葉を発する様子を表しています。

しかもなんと、良くない作用のほうが、2~3倍は効果が大きいとされています。

つまり「呪」のほうが強いんですね。

どこかで見聞きした言葉が根強く居座っていて、ホメオスタシスとして自分を縛り、余裕をなくす原因となります。

そうした縛りから解放するのが、言葉の講座の役目です。


●言葉が脳に作用するから

言語を使わない動物なら、言葉をかけられても影響はありません。

犬や猫も、声の調子や表情には反応して、安心したり怖がったりしますが、言語的に理解して反応しているわけではありませんよね。

ところが言語能力を持つあなたは、まるで刃物や鈍器で襲われたのと同等のダメージを、言葉だけで受けてしまうこともある。

しかも身体的なダメージよりも長く、たやすく再現されたりもする。

よくよく考えると、不思議ですよね。

言葉には実体がないのに。

いったいどのように、言葉があなたの脳に作用したのでしょうか。

このような「言葉が脳に作用する様子」を知れば、より適切で効果的な言葉の使い方ができるようになりますよ。

より良い言葉と意識のトレーニングができるように、ブレーキにもなり得る縛りの影響から、自分自身を解放していきましょう。


【オンライン文章講座】(春の講座)

日時:2022年5月28日(土)15:00~20:00頃
料金:10,000円(税込)
会場:自宅でオンライン受講
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:なぜ言葉は意識を変容させるのか
文章力は、一生にわたって役に立つ技能です。誰でもタダで平等に使える「言葉」という道具ですが、だからこそ一人一人の言葉の力によって差がつきます。仕事で言葉を使う場面が多い方は、この講座で言語能力を高めて、周囲のみなさまのお役に立ってあげてください。

※お申込みは https://fermata-cafe.com/fer/seasonal/ からどうぞ

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