●たこ焼き4つください
どうして誤解されてしまうんだろう……。
あなたの言葉が伝わらなかったり、違う意図で伝わってしまったりするのは、結局のところ「論理力」です。
堅苦しい話ではありません。言葉でちゃんとコミュニケーションができるためには、根底に論理が成立している必要があります。
具体例を挙げましょう。
「たこ焼きください」とたこ焼き屋さんで頼んだとき、次のようなやり取りが続いたとします。
店員:いくつですか?
あなた:え~っと、4つ。
店員:え……え~っと……
このとき、あなたは次に何をしますか?
こんにちは、フェルマータで言葉の講座を担当しています、言語戦略研究所の齋藤です。
たこ焼きの件は、私が実際に目撃した事例です。
日本語はハイコンテクストの言語なので、言語外の情報の重要度が高い。
言葉には現れていない、隠れた意味がコミュニケーションを成立させます。
「いくつですか?」には、「何を」「誰が」のような情報がまったくありません。
「4つ」という答えにも、何を4つ、どうするのか、といった情報が言語としては語られていません。
それでも私たち日本語話者は、まったく苦もなく「たこ焼きを、あなたが、いくつ、ほしいか」といった隠れた意味を読み取って、コミュニケーションを成立させます。
「たこ焼きを、4つ、私に作って(売って)ください」という意味だと、問題なく理解できます。
ここまでは、まあ大丈夫。
ところが、次の店員さんの台詞──というか反応──から、何かがスムーズに流れていない様子が伝わってきますね。
ここで問われる能力が、論理力です。
今回は、推理してみてください。
言葉に表れていない水面下に、どんな意味があるのでしょうか。
「あなた」は次にどう反応すれば、このやり取りが無事に完結するのでしょうか。
今月末の土曜日(2/25)は、オンライン(Zoom)で「文章の書き方講座」です。
あなたの論理力を鍛えて、誤解なく伝わるコミュニケーションの力を身につけていただきます。
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講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:正しく読み取る論理力を身につけよう……言語から読み取る力を高める
文章力は、一生にわたって役に立つ技能です。誰でもタダで平等に使える「言葉」という道具ですが、だからこそ一人一人の言葉の力によって差がつきます。仕事で言葉を使う場面が多い方は、この講座で言語能力を高めて、周囲のみなさまのお役に立ってあげてください。
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