この文のねじれを正しく直せるか(季節の講座)

こんにちは、言葉の講座を担当している言語戦略研究所の齋藤です。

※「季節の講座」は年4回開催の言葉と文章の講座です。オンラインで受講できます。

「冬の講座」(2024年2月24日)は、今度の土曜日です。こちらからお申し込みください。
   ↓
https://fermata-cafe.com/fer/seasonal/


●「彼の特技は、新潟弁でナポリターナを歌うのがすばらしくうまい」

今度の土曜日(冬の講座)は、言葉と文章にじっくり取り組む日にしましょう。

仕事で書いた文章を「これで問題ないか」と受講者の方が送ってくれることがあります。

チェックしてみると、書き直したほうがいいポイントがけっこう出てくるのですが、「こんなミスは初めて見た」というようなミスはほとんどありません。

季節の講座で取り上げているような、語彙(言葉のチョイス)、敬語表現、論理的つながりなど、典型的な範囲に収まるものがほとんどです。

逆にいうと、そういったポイントを押さえてトレーニングしておけば、伝わる文章、人を動かす力のある文章、ツッコミどころのない文書など、大人に求められる文章がちゃんと書けるようになるわけです。

職場で上司から「この文はおかしい」と指摘される場面もあるかもしれません。

そのときも、「あ、確かに論理的におかしい」とか「確かにこの場合はこの言葉は適切ではない。なぜなら──」と理解できる言語力を身につけたいですね。

あなたが上司の側だったら、さらにシビアですよね。問題点に気づく力は、指導力・仕事力に直結します。

たとえば、次の文の問題点に気づいて、説明できますか?

「彼の特技は、新潟弁でナポリターナを歌うのがすばらしくうまい」

ちなみに、「ナポリターナを新潟弁で歌うなんて、おかしい」という理由ではありませんからね。

今回の講座で取り上げます。「ねじれ」です。

話し言葉であれば、こんなのは別になんの問題でもありません。

「彼の特技はねえ、いやあ、すごいんですよ、新潟弁でナポリターナを歌うのがねえ、すばらしくうまいんです」

まったく違和感はありませんよね。

しかし、書き言葉だったら、ある程度きちんとした文章としては、書かないほうがいい文です。

くだけたメールなどであれば、さらっと流すほうが妥当な形式で、私も受講者のみなさんから届くメールにいちいち指摘などしません。

しかし、ある程度きちんとした文書の原稿だったら、見逃すわけにはいきません。

──と、このような言葉のポイントについても、今回は取り上げる予定です。

論理的に深く読むトレーニングをしながら、言語力を高めましょう。

【オンライン文章講座】(冬の講座)

日時:2024年2月24日(土)15:00~20:00頃
料金:10,000円(税込)
会場:自宅でオンライン受講
講師:齋藤匡章(言語戦略研究所)
内容:正しく読み取る論理力を身につけよう……言語から読み取る力を高める
文章力は、一生にわたって役に立つ技能です。誰でもタダで平等に使える「言葉」という道具ですが、だからこそ一人一人の言葉の力によって差がつきます。仕事で言葉を使う場面が多い方は、この講座で言語能力を高めて、周囲のみなさまのお役に立ってあげてください。

※お申込みは https://fermata-cafe.com/fer/seasonal/ からどうぞ


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