●水と温度と時間
紅茶をおいしくいれるには、どうしたらいいでしょうか。
リーフタイプの紅茶でも、ティーバッグでも、基本は同じです。
水と、温度と、時間を気にするだけで、茶葉から味と香りを十分引き出せます。
まず、水については日本の水道水は軟水なので、紅茶の成分を抽出しやすい水質です。
硬度が高い水の場合、ミネラルが邪魔をして紅茶の成分が出にくいので、茶葉を大量に使わなければなりません。
英国で「人数分プラス1杯の茶葉」とか「ポット用にも1杯の茶葉」といわれ、日本でも同じようにティーポットに茶葉をどっさり入れたら、渋くて飲めたものではなかった、という話があります。
そのせいで紅茶嫌いになってしまったら、もったいないですね。
英国の水は硬水、日本は軟水なので、水事情がだいぶ違います。日本は紅茶の抽出にとって有利な条件なので、ラッキーですね。
●ちゃんと沸騰させる
続いて温度。
100℃にできるだけ近づくように、しっかり沸騰させましょう。
温度によって、茶葉から抽出される成分が違います。
香りと渋みの成分は高温で抽出されるので、高い温度をできるだけ長くキープするために、100℃に近い熱湯を注ぐだけでなく、ポットにタオルやティーコジーをかけて保温します。
抽出中に温度がだんだん下がるので、香りと渋みを引き出せる温度を早く通過してしまうと、香りがなく、パンチのないぼんやりした紅茶になってしまいます。
「渋みは出ないほうがいいのでは?」とも思われそうですが、お茶にとって渋みはおいしさを支える大事な要素の一つです。
中でも高級な茶葉の産地として有名なダージリンの紅茶は、渋みが強めですね。
●しっかり時間をかけて抽出
最後に、抽出時間をしっかり確保しましょう。
CTC製法で作られる、コロコロと丸い形をした茶葉は、比較的短時間で抽出できますが、それでも色が出た段階ではまだ早い。
まして大きめの茶葉であれば、葉が開くまでに時間がかかります。
……とこのように茶葉の形状によって抽出時間はまちまちなので、パッケージの記載を参考にするといいでしょう。
今日は、できるだけおいしい紅茶をいれる方法についてお話ししました。
最終的には「好み」なので、いろいろと条件を変えながら試してみると、紅茶をより深く味わえると思います。
紅茶をたっぷりじっくり楽しみましょう。
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