こんにちは、フェルマータの「ことば学講座」を担当しております、講師の齋藤匡章です。
※ことば学講座はオンラインで自宅で受講する「言葉と動作と意識の最適化」レッスンです。
次回の「ことば学講座」は2024年4月13日(土)です。お手続きがまだなら、こちらからどうぞ。
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https://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)
●紙とタブレット、勉強に良いのはどっち?
最近、ペーパーレス化が急速に進んできましたね。
以前なら紙で取り寄せたり郵送されてきたりした書類が、今はサイトからのダウンロードになったりPDFファイルで送られてきたりするようになりました。
公の申請書類などは、わざわざ出向かなくてもパソコン操作で手続きできるのは、すごく助かります。
組織内でも、仕事のマニュアルが電子化されて、パソコンやタブレットなどの端末で読むようになってきました。
そんな時代の流れがあるからこそ、こんな疑問が生じます。
「勉強は、紙の教科書とタブレット、どっちが覚えられるのか?」
ここ何回かお話ししてきた、新しいことを覚えたり、新しい技能を習得したりする状況と関連する話です。
この問題については多くの研究者が研究や調査をおこなっていて、アナログとデジタルのそれぞれにメリット、デメリットがあることがわかっています。
「デジタルデータの資料も、どうも紙に印刷しないと勉強しにくくて」という声が聞かれるように、何かをじっくり勉強したり記憶したりするときは、紙とペンで手を動かしながら、時間をかけながら(ここも重要)できるアナログが適しているそうです。
アナログのほうが脳の前頭前野や海馬など広い領域が使われ、「脳に良い」刺激になるという。
紙に手書きするのと、パソコンで字を入力するのとでは、脳の使われ方が違うのだそうで、まあ確かに、パソコンを打っているときは字を書いている感覚はありませんね。
一方デジタルのメリットとしては、出先でちょっとした隙間時間にパッと取り出して表示し確認するのに有利で、何冊も重たい資料を持ち歩かなくていい利点もある。
しっかり覚えた後、チェックテストをするのにはデジタルが向いていそうです。
また、ネットにつながっていればスムーズに検索して調べることもできる点がデジタルのメリットとして挙げられますが、これは同時にデメリットにもなり、「まったく頭を使わずに検索しようとする癖」を助長する弊害もあるそうです。
脳を使って鍛えていく時期の子どもには、致命的な弊害かもしれません。
ほかにもデジタルデータには、「紙の資源が節約できる」「場所を取らない」「修正が簡単」といったメリットもありますが、学習によって自分の中に知識や技術を得るという目的では、どうやらアナログのスタイルを活用するのが良さそうです。
「脳はアナログにできている」のだから、時代が変わろうと当たり前なのかもしれません。
デジタルネイティブと呼ばれる今時の小中学生は、学校で強制的にタブレットを使わされるので、そうなったら「慣れるしかない」わけだし、本人たちはデメリットにも感じていないでしょうけれど、できれば紙に手で書き込みながら考えたり覚えたりする体験は、残してあげたいですね。
大人の私たちは、脳に良いスタイルで勉強しながら、脳を使いこなして、快適な毎日を手に入れましょう。
※ことば学講座とは
ことば学講座は、言葉と意識というツールを使いこなして快適に生きるための「言葉と意識と動作のレッスン」です。
目的は「快適な毎日」。不快を取り除き、苦痛を和らげ、毎日を快で満たしていきます。
最新の言語心理学の成果に基づき、実際に「使える」技として言葉や発声、論理、意識コントロール、トランス技法(瞑想)、身体操作などをトレーニングしましょう。
言語力を高め、意識の達人になって、気持ちいい毎日を過ごすためのレッスンです。
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新潟市で大人の言葉レッスン(ことば学講座)