心理的距離を適切に保とう(ことば学講座)

●あなたのリスクは何?

こんにちは、フェルマータで「ことば学講座」を担当している齋藤です。

次回のことば学講座は、こちらからお手続きください。
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受講者の方からこんなメールをいただきました。

クレーム対応の仕事をしています。
怒られるのが仕事みたいな毎日で、電話口でよく怒鳴られます。
良い意識を保つために気をつけたほうがいいことはありますか?

イイですねえ。

何が良いのかって、自分の仕事や活動などにリスクがあるのか、あるなら何に気をつけたらいいか、という意識を持っていることです。

一人一人仕事も環境も違うので、同じように意識や動作のトレーニングをしていても、「自分はこれには特に気をつけないと」というポイントがみんな違います。

事務職で一日中座りっぱなしの人の腰痛対策と、かなり重い物を運ぶ作業員の腰痛対策では、同じ腰のトレーニングであっても、少しずつ違ってきます。

ですから今後も、「自分の場合、今特に気をつけなければならないのは何?」という意識を持ってレッスンを受け、必要に応じて質問もしてくださいね。

先ほどのメールのクレーム対応でいえば、ネガティブな感情を直接ぶつけられることからの防衛や、いたずらに火に油を注がない話し方のポイントなどは、わかりやすいところでしょう。

しかし意外に本人が気づきにくいところでは、「納得いかないと声を荒らげる」というような行動パターンに抵抗が薄れ、自分自身も何かあるとキレやすくなる、なんてリスクもあるのです。

自分がいつも受けて丁寧に対応している種類のクレームを、自分でも同じようにぶつけていいんだ、という気になってくるのです。

おもしろいでしょう? まあ笑い事でもないかもしれませんが、人間心理というのはそういうところがあるので、うっかりして行動の質を下げてしまう可能性があります。

子どもの頃、上級生から受けた意地悪な仕打ちを、今度は自分が下級生に向かってやるような心理です。

「やられて嫌だったから、自分は絶対にやらない」と思えたらいいのですが、損得の意識が強くて「自分だけやられるのは損」と感じたり、相手との距離感が近くて影響をもろに受けてしまったりするのは、なんとしても避けたい。

毎日の仕事だと、「このくらいは当たり前」「この仕事では普通」などと麻痺しやすいんですよね。

ちょっと距離を離して眺めれば、とんでもない異常な出来事なのに。

ということで、使う言葉などの表面的なテクニックより、心理的な距離感を気にしながら仕事をしてみてください。

多くの場合、トラブルは心理的距離が近い場合に起こります。

「適切な距離感」のトレーニングは、受講者全員の課題ですからね。

それでは、次回のことば学講座もZoomでお会いしましょう。


※ことば学講座とは

ことば学講座は、言葉と意識というツールを使いこなして快適に生きるための「言葉と意識と動作のレッスン」です。

目的は「快適な毎日」。不快を取り除き、苦痛を和らげ、毎日を快で満たしていきます。

最新の言語心理学の成果に基づき、実際に「使える」技として言葉や発声、論理、意識コントロール、トランス技法(瞑想)、身体操作などをトレーニングしましょう。

言語力を高め、意識の達人になって、気持ちいい毎日を過ごすためのレッスンです。
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