こんにちは、フェルマータの「ことば学講座」を担当しております、講師の齋藤匡章です。
※ことば学講座はオンラインで自宅で受講する「言葉と動作と意識の最適化」レッスンです。
次回の「ことば学講座」は明日11月11日(土)です。お手続きがまだなら、こちらからお急ぎください。
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https://wsi-net.org/kotoba.html (ことば学講座)
●瞑想が深まる人、深まらない人の違い
毎日を快で満たすには、ポイントがあります。
まずは不快の原因を取り除くこと。
不快の原因をそのままにしておいて、快を増やすことで対処しようとする方針は、苦痛が長引くばかりです。
ノイズを減らすことが大事ですね。
現代人はノイズがいっぱいで、さらにネットなどの情報に触れて他人の思考や意識が気になる状態を自分で搔き立てておきながら、同時に「ストレス解消に、何か楽しいことをしなきゃ」「むしゃくしゃするから、何かワクワクすることをしたい」などと考える。
いわば、首を絞められたまま「ゆったり深呼吸」しようとしているようなもので、首絞めを解放しないかぎり、本当のゆったり深呼吸はできませんよね。
あるいは「お風呂に入らずに、香水を振りかけて解決」のようなもの。
どんな香水を買うか、どんな付け方をするか、などにいくらエネルギーを費やしても根本的な問題は何も変わっていない。
まずはノイズを減らす。それだけでほとんど解決します。
首絞めを解放すれば、「ゆったり深呼吸しなきゃ」とがんばらなくても、自然に呼吸がゆったり楽になります。
お楽しみイベントでスケジュールを満たそうとしなくても、ノイズが減ってニュートラルな状態になっただけで、いま目の前にある快が感じ取れるようになります。
あとはその快をたっぷり味わえる心身状態を育てていけば、パーフェクトですね。
●パフェを食べたら幸せ~
このテーマについて、次のようなメールをいただきました。
ちょっと長めに引用します。これだけでレッスンメールになるくらいの内容です。
刺激物を得ようとしている状況に気付いた出来事と、それをきっかけに
「スケジュールに何もないけれど、快に満たされている」
の状態を体感できたので報告します。
講座の復習をしながらカフェで過ごしていたとき、
出てきたパフェを一分間瞑想としてじっくり味わっていたら、
深い幸福感を感じました。
「パフェでこんなに幸せになれるんだ」と思って、
次は地元で有名なパフェの専門店に行きじっくり味わいました。
でも、ただおいしいだけで同じような幸福感にはなりませんでした。
瞑想しながら食べたのに何が違うんだろう? と考えて、
トランスに入るときの意識が違うことに思い当たりました。
前者は目の前にあるものをじっくり味わいましたが、
後者は『幸せを感じたい』という欲にかられた行動でした。
すばらしい。丁寧にトレーニングしていますね。
実に正確に、深いトレーニングができている様子がわかります。
「与えられたもの」を受け取るのと、「自分から奪いにいったもの」を味わう行為の違いが、典型的に表れています。
快の原因は「目の前のことに没頭」「大事なことに集中」であって、「パフェってすばらしい!」ではない、ということです。
現代人はそっちに行きがちなんですよね。深く心地よい、楽しい経験をすると、「○○ってスゴイんですよ~」という解釈をしてしまう。
スゴかったのは○○ではなく、自分自身の意識状態、受け取り方だったのだと気づくと、欲がイイ感じに薄くなってきます。
しかも、「地元で有名なパフェの専門店なら、さらにスゴイ体験ができるはず」という発想も、まさにブランド感覚や他人の評価などに反応した発想といえそうです。
「有名」というのは、「他人がどう評価しているか」ですからね。
この意識があるうちは、「地元の有名店ではダメか。だったら、世界的に有名なパフェなら?」という発想にエスカレートしていく。
こうした「欲に駆られた」発想は、「こんなはずでは」「もっと、もっと」につながり、不満を生み続けます。
さらには「世界的に有名なパフェなんか食べに行く余裕はないから、近くの喫茶店で我慢」というふうに、うれしいはずの時間に「我慢」などという要素まで侵入してくる。
「世界的に有名な」なんて発想が出てきたら、ブランド志向の問題もありそうですね。
過剰包装が気になって、簡易的な包装を売りにしているような、余計なところに資源を使わない方針の店が好きなのに、贈り物をするときには「いかにもカッコイイ、大衆受けするような高級感のあるパッケージ」で売っている店を選んでしまう、という人がいました。
自分で「なんかいやらしいなと思います」と話していましたが、これもやはり、「欲」が渦巻く場での、欲に駆られた行動といえます。
純粋に「喜んでほしい」だけでなく、「それを知っている、わかる自分として認識されたい」「それを持っていけば文句は言われない。趣味がいい人と思ってもらえる」という深層心理の欲を自覚したのでしょう。
若いうちは、とかく「ブランドのイメージを借りる」行動をしやすいのですが、大人になるにつれてこうした行動は減ってきますね。
それがまさに、「ノイズが減ってくる」ということです。
欲、ブランド志向、他人の評価を気にする……すべてノイズ要因です。
ノイズが減るにつれて、瞑想やマインドフルネスによるトランス(変性意識状態)が深まります。
逆にいうと、ノイズがあるうちは、ノイズが邪魔をして、トランスが深まらないし、仮に何かの瞬間に深まったとしても、深まった気持ちよさが味わえません。
ことば学講座のトレーニングとして、あなたにとっての「ノイズ要因」がないか探してみてください。あったら取り除いていきましょう。
ノイズ除去が進むにつれて、トレーニング的にOKな思考・行動が自然に起こるようになり、トランスが深まります。
そう、ノイズがなくなれば、毎日が快に満たされ、穏やかな日々が訪れます。
楽しみですね。
※ことば学講座とは
ことば学講座は、言葉と意識というツールを使いこなして快適に生きるための「言葉と意識と動作のレッスン」です。
最新の言語心理学の成果に基づき、実際に「使える」技として言葉や発声、論理、意識コントロール、トランス技法(瞑想)、身体操作などをトレーニングします。
言語力を高め、意識の達人になって、気持ちいい毎日を過ごしましょう。
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